2011-01-01から1年間の記事一覧

レナード公園、公園兄弟。

昨日の地震のときには宿直で職場にいて、かなりびっくりしてちょっとあたふたした。 夜中には落ち着いてDVDを観ました。 『オー・ブラザー!』(コーエン兄弟)。面白かった。下世話だけど御伽噺ふうだなあと思ったら「オデュッセイア」を原案としているよう…

ジャズで踊ってリキュルで更けて。

斉藤憐『ジャズで踊ってリキュルで更けて 昭和不良伝・西條八十』(岩波書店)より引用。《お遊戯歌「むすんでひらいて」は賛美歌に当て詞をして作られた。 お遊戯で一斉に動作をする訓練が、礼式から隊列運動、兵隊式体操という「国民身体改造計画」の始ま…

ヴィユー・ファルカ・トゥーレ。

フィリップ・K・ディックの『流れよわが涙、と警官は言った』がとても面白かったので、次は糸井重里『私は嘘が嫌いだ』を読むことにした。順接には意味はありません。次は小説を読むよりよくわからない本を読む方がいいような気がしたから。 これは1982年、…

あすなきぼうそう。

ブルース・スプリングスティーンは全然興味を持ったことがなかったので、クラレンス・クレモンズという名前さえ知らなかったのですが、朝と夜、通勤でラジオを聴いていると先日亡くなったこのサックス奏者の追悼をしてて、ブルース・スプリングスティーンの…

フロウ・マイ・ティアーズ、ザ・ポリスマン・セッド。

小説は100枚を超えたところでこの辺かと思って終わりにしようと思ったのだけど、これは「第一部」ということにして続きを書こうと思いました。今はインターバルに久しぶりにじっくり本を読んでいます。 フィリップ・K・ディックの『流れよわが涙、と警官は…

下僕たちの朝の宴。

わたしにはわたしから話したいことは何もない。 自分の立場や意見を主張したいと思わない。 わたしはわたしにとって、何が嫌で、何が好きか、それがわたしのことだからといってはっきりしているとは言い切れない。けれど今起こっていることよりも、今それぞ…

寝てるだけでも腹へるし。

このところずっと小説を書いているので他の文章を書く気がしなくて日記を書いていませんでした。去年20枚くらいで放置していたのを再開して90枚くらいになってきて、自分でも面白くなってきたところです。まだ終わらないのでもう少し続けなきゃ。書いている…

近況報告。

5月1、2週と続けて人の結婚式で、ここ和歌山と、東京や九州を行ったり来たりした。4度飛行機に乗った。そこで会った旧友にもいるけど、営業とかで日本や外国を行ったり来たりするのはそれだけでご苦労さんだなあ。わたしには無理だわ。 九州に行くときは妻と…

まいばっくぺーじ。

所用で東京に行きました。半日時間が余ったので、依然住んでいたところの近くを散歩しました。とちゅう熊谷守一美術館に寄り、歩いたあと、池袋の映画館で『まほろ駅前多田便利軒』を観ました。どれもよかった。まほろ駅前多田便利軒オリジナルサウンドトラ…

「幸いなことに人生は一度しかない。」

文章を書くのは某SNSや小説に場所を譲ることにして、ここには日記はしばらく書かないでおこうと思います。写真は最近の(息子との)散歩から、ケータイで。休日はどこにも出かけずに、あるいは近場でごはんとか、家族で過ごすことが多いです。たまにはふらあ…

スカッとさわやか。

『ショーガール』(ポール・バーホーベン監督、95年)をDVDで。面白かった。題材やストーリーからもわかる通り素直にみて下品で露悪的な映画だけど、全米公開時に大コケで、評価もすごく低いというのが納得できない。『アンドリューNDR114』みたいな優等生な…

月日は百代の過客にして。

相変わらず原則、時速60キロメートル以下の自動車の運転を続けています。通勤路は対面通行のため、後続車には迷惑をかけているかも知れないが、おかしな話だ。調べていないが、そもそも法定速度には恐らく根拠などないだろう。というか、決定する上でのルー…

その次昼が来る。

より詳しく精確な話は他を当たって欲しいけれど、驚くべきことに、高レベル放射性廃棄物をちゃんと処分することに成功した国はいまだ存在しないそうなのです。頭の悪い子どもが考えそうなことだが、原発のうんことでもいうべきそれを、地中奥深くに棄ててし…

二百年の孤独。

クリス・コロンバス監督『アンドリューNDR114』をDVDで。職場に新しく来た人から借りました。「ロビン・ウィリアムズがロボット役をやっている。」ということだけで想像できるのは、「ヒューマンなドラマなんだろう。」ということですが、まったくその通りの…

まともに日記を書いてみると。

デレク・トラックス・バンドと、リチャード・トンプソンのCDが届きました。宅配レンタル。期待していたほどぴんと来なかった。ハイファイな感じ? もっとたらたらしたのがいいなあ。しかしこういうのはちゃんと聴けば違うのか。やっぱり楽器も弾けない、音楽…

おなかが痛いから赤玉を飲む。効いたとは思えない。

『四季・奈津子』と『タワーリング・インフェルノ』観ました。どちらも30年以上前の映画で、60年代くらい生まれの人にそういう話をすると、「何でいまさらそんなの見るの。」と言われる。作られた時代がいつだとか関係なくわたしにとっては新作なのだ、とい…

ウィークエンド・サンシャイン。

妻の祖母の法事(三回忌)。妻の実家に暮らしているというと自分の事情とかやりたいこととか関係なく行事が入ってくる、ということは悪いことではなくてむしろ、変な言い方だけど心地よい。ジョン・レノンはとくに好きなわけじゃないけど、「人生とは何か計…

ウォークスルー・スライドドア。

寝れば寝られるが寝ない。寝ない日が続いている。寝ないと落ち着かない。しぱしぱする。家族がわたしに声をかけている気がする。「寝なよ。」でもわたしは気がつけない。道具を使うことには後ろめたさが残る。でもどうしてなのか。生まれや育ちだとは考えた…

インディアンサマー。

は季節はずれですが、好きな言葉です。いや、響きが。「響きと怒り」。 明日から四月。三月は異動がなかったのでまだ和歌山にいられます。とりあえずは、よかった。仕事の面で見ればよかったとだけいえるものでもないですが、しかしそれは所詮仕事の話で、仕…

リバーサイド。

土曜日は一日仕事で、翌日曜日の昼前、抱っこひもで息子を抱っこして、息子と二人散歩に行く。往復たぶん3キロほど、少し大きめの橋がかかる川の土手くらいまで行って、引き返す。1歳ちょっとの息子は最近歩き始めたので、寺の境内とか、土手とか、所どこ…

ミュージック・フロム・ハッピー・ヴァレー。

3月11日の翌日の3月12日は土曜日で、DJとして参加しているフィッシュマンズナイト大阪の開催のため大阪に行った。電車は止まっていて高速バスに乗った。大阪には大きな混乱は見られなかったけれど、夕方、駅前で福島原発の最初の爆発を伝える号外が配られて…

ろっくんろおる。

まじめなことをまじめに考えるのは嫌いじゃないけど、でもそれだけではたぶんだめだと思う。自分がなにかまじめにものを考えていると、 「わたしが主体的にこう考えたい、と考えていることも、当局?とか、世の中のしくみ?とか、世間体?とか、なにかべつの…

日常の表層。

散歩した。日曜日の昼まえ、片道2キロ。抱っこひもで息子を抱っこして。子ども抱いているとおじさん、おばさん、おじいさん、おばあさんに声をかけられたり、微笑まれたりする。わたしが(あるいは)どんなにろくでなしだったとしても、日曜日の昼に子ども…

6時にいちど起きたときには左側を向いていた。

6時にいちど起きたときには左側を向いていた。左側は壁だ。壁の向こうには納戸があり、プラスチックの衣装ケースがある。衣装ケースのなかはTシャツばかりだ。ほとんどは、ケースに入ったままだ。そのなかの一割くらいを、繰り返し繰り返し着ていることにな…

タングルド・アップ・イン・ブルー。

朝、「バラカンモーニング」かけて車走らせたら、バラカン休みみたいだった。相方の女性DJだけでやってる。その方には悪いけど、もの足りなくてCDに代えた。ショッキング・ブルーとかデペッシュ・モードとかかかるし。ショッキング・ブルーやデペッシュ・モ…

しゃまらまでぃんどん。

青空文庫『ガリバー旅行記』読みました。帰ってきてもすぐに冒険にでるところ、とんとん話が進むところがおかしい(すぐ王様とか皇帝に会えるし)。もういちど紙の本で読み返してみたいと思いました。 今日のバラカンはOTIS DAY & THE KNIGHTS"SHAMA LAMA DI…

ウィークデイ・サンシャイン。

それで昨日、Razikoを通勤時に聴いてみたらよく聴けるので通勤時はラジオを聴くことにしました。で、今朝、ラジオのことはよく知らないので発車まえに車のなかでザッピングしてたらInterFMにピーター・バラカンの「BARAKAN MORNING」(平日7:00-10:00)という…

静かな朝、新しい人、あたらしい朝。

土曜日の朝。歯周病ケアで通っている歯医者のあと、クリニック近くの書店へ(というのがルーティンになっている)。前回来たときに決めていた、黒田硫黄『あたらしい朝』(講談社アフタヌーンKC)全2巻。「1930年代のドイツ。安い自由を満喫していた町のチン…

ブラッドベリ『たんぽぽのお酒』とか、サロイヤン『人間喜劇』とか。

友人へ。「ヤングアダルト」は文学でいうところ、対象年齢的に児童文学と一般の文学のあいだにあるカテゴリーのことですよ。いまふうにいうと「ライトノベル」(ラノベ)とかも入るのかなー。そんな感じです。もともと欧米式のカテゴライズですが、日本でも…

ガリバー! ピッチャー!

電気グルーヴの「モテたくて…」にそんなフレーズがありましたが、ジョナサン・スウィフトの『ガリヴァー旅行記』を読んでいます。青空文庫で。こと「読む」ことに関しては電子書籍はものすごく読みやすいな。正直意外です。読んだものを咀嚼したり、関係ない…