2008-01-01から1年間の記事一覧

朝、起きて、きみには言うことが何もないなら

夜が朝に変わるように

もう一つ、ダーウィンの進化論は「変化(進化)には目的も方向もない」ということをその主張の最大の中心にしている。 生きものが「何かのために」生きている、などという言い方は、生きものの行為の結果を観察した人間が見たことを表現するために、かってに…

……よ、あなたのことを思うよりほかに、意味のあることが世界にあるだろうか?

御用納で今年の賃金労働は終わり。貰っているだけの働きをしたのかどうか、働きと貰いのバランスがどうなのか、自分ではわからないが、とにかく今日は早々と切り上げて帰宅すると珍しく妻が寝てしまっていて、「作るっ。」というのを制して久しぶりの外食。…

今日の気分で明日が決まるのなら

せっかくだからざっくりとでも今年を振り返るということで、こういうブログで広く行われているであろう、様々なジャンルのこの一年のベスト・オブ・ベストのようなものを自分も考えようかと少し前まで思っていたのだが、全然それをする気が起らないのは、本…

ありふれた言葉

昨日、今日と年賀状をがりがり書く。年賀状を書くようになったのはこの数年で、書くようになったといっても一昨年まではせいぜい十数枚だったのだが、結婚した昨年から、ずっと増えてぼくの方だけで40枚くらいある(でもたったそれだけ!)。 たったそれだけ…

メモ

ニュースショーを見て憤るくらいなら、見なけりゃいいじゃないか? とはいうけれど、それを見たから気づくこともある。 あなたの話を聞いて初めて気づくことがあるように。 人間ごとにばかり目が向けられる世界に、描かれるものと、描かれないもの。 お前は…

言い足りなさを言葉にする

来年の目標は、「言い足りなさを言葉にする」。 刹那的なものへの愛を若さとか青さとかいうのだとしても、折にふれてそんな歌が好きになったり、そんな歌のために生かされたり、それによってまたそんな歌を聴いたりする。 「明日がくるまでせめて、楽しくし…

We Have a Theme Song.

だいたい年に1曲か2曲、「アンセム!」と思う曲があって、その「アンセム」というのは昔友人たちが使っていた言い方で、英語のanthemというよりまあ「名曲」くらいの意味なのだけれど、その使い方と響きがよくて、それからずっと個人的に(僕なりの使い方で…

ユメ十夜 #2

「菊地成孔の色々な名義での音源が一堂に会したサイトがあって好きなものを購入してダウンロードできるのだが、いざ、「ダウンロード」のボタンを押すとエラー画面が出てダウンロードできない。」 今朝見たその夢は、パソコンのモニター画面だけの夢だった。…

生のゆくえとしての死、けど、そんなことはどうだっていいだろ?

昨日書いた夢日記は書いたとおりの夢で、その「死」の焦燥感を出すための書き方としての、ぼくのいつものまだるっこしい書き方ではない、文節の少ない、現在形を多用した文章なのだが、それで夢のなかでの焦燥感を十全に表現できているとは思えない。 という…

ユメ十夜 #1

昨日だったかおとといだったかに見た、印象的な夢のなかでは、ぼくは今まさに死ぬ直前であり、迫りくる死を、避けられないものとして予感していた。けれど死ぬ直前、あるいはその瞬間まで痛みや苦しみはまったくない。死ぬ、ということだけがわかっている、…

人に言えない習慣、罪深い愉しみ。

この日記やmixiなんかでは、読んだ本や聴いた音楽、観た映画・絵なんかの「レビュー」は書かないと決めていて、それは安易なひとことで済ませたくないし、「レビュー」という頭の使い方でそういうものに接したくないからだけど、代わりに、というよりも自分…

「写真には写らない何か」とか。

へらへらと過ごしているようでも浮き沈みや揺れ、上下動はあってせっかく休みを取ったのに、朝から畜生も食わないらしい諍いでひとり外に出たり、海辺の車中でひとり昼過ぎまで、昼からはふて寝。 夜は夫婦共通の友人が遊びに来てくれて、遅くまで話し込む(…

行きつ戻りつ

へらへら過ごしているようで気分としてははっきりと停滞していてその理由もはっきりとわかっているのだけど、これがまたなかなかうまく行かない。10月上旬から11月初めまでの約1ヶ月、「浅く潜っている」と感じていたときの感じとは全然違っていて、あのと…

屏風浦のあの娘は笑う(煙樹浜Ver.)

ナイト・ランにうってつけの日

ひさしぶりのジョギングで、行きは愛すべきBig Nose、ターニーがくれたCDのなかからBlast Headの「Land Scape」を聴きながら。キラキラしたウワモノと抑制の利いたビート、こういうのは19歳でフィッシュマンズに出会って以降生理的に一番好きと言ってもいい…

「すべての言葉はそれゆえに信用に値しないのではなく、そのつど本当のこととして語られている。」

久しぶりに抜き書き。 そのうち、 声に出された言葉と心の中の言葉と地の文によって語られた言葉、すべての言葉に真偽の差や序列はない。すべての言葉はそれゆえに信用に値しないのではなく、そのつど本当のこととして語られている。 というくだりは、深く心…

好き?好き?大好き?

いろいろと抱えている問題はあるにせよ、今は人生最良の瞬間のうちのひとつに入るかもしれないと思えたりもするこの頃だけど、セルフ・イメージと、人から持たれるイメージが乖離してきてるな、なんてことを思う。 自分では「人見知り」「気が短い」と思って…

メモ書き

言うべきことと言わなくていいこと。 簡単に言えることをまわりくどくしないこと。

覚え書きのためのメモ

鼻カゼみたいなシャツを着て、哀しみガードなんて、きみのソラミミで、きみはぼくの歌を台なしにする。

覚え書き/準備運動

あなたの心がざわめいていれば、私の心もざわめいている、シンプルなのはそういう状態で、けれどそんなに簡単じゃない。 外を歩けば街がざわめいていて、私の心は軽いときもあれば、私の心は重いときもあって、外へ出かけて森が静かであれば、どこか遠いとこ…

「私は現実の方が大事だと思ってるんですね。漫画なんかかいてちゃいけないし、ましてや読んでちゃいけないし、とついつい言いたいところがあるんですけど、だめですか(笑)。みんな読みすぎじゃないでしょうか。本も映画も漫画も。」(高野文子のインタビューより)

多幸感というのは長く続かないもので今はたぶん下り坂だと思う。だからこそ、レスポンスが欲しくて久しぶりにmixiで日記なんか書いてしまったんだと思うが、そのmixiで友人Sのところにコメントしたことでマンガのことを考えた。 マンガにしろ何にしろ、読み…

Patagonian Orchestra One-man Show:Photo Album #2

2008.10.31@Koikiya Live

Patagonian Orchestra One-man Show:Photo Album #1

2008.10.31@Koikiya Live

「愛とは、私であるということと、他者(あなた)であるということが、同じことになってしまうような体験なのだ」

今日は「好き」という気持ちと、「愛」と「セックス」について書こうと決めていたのだけど、職場の飲み会から帰ってきて、いつものように風呂の壁に貼った新聞、文化面に美術の記事があって、ある評論家が、アートシーンは供給過剰であり、選ばれた者だけが…

映画のことと世界のこと

友人と色々話していて、 「Sくん(僕のこと)、映画を撮ったらいいんじゃない?」 と言われたのだけれど、ぼくには映像の才能は全くない。 大学で映画の制作をする映画研究部にいたのだが、5年間(5年通いました)で撮った映画は1本きりでしかも5分程度のも…

覚え書き/完璧な場所について

こうしてひさしぶりにまともに日記を書くということは、このところかかりきりだったことがようやくひと段落して、水面の上にようやく顔を出すことができた気分だ、ということで、だけどこれからが始まりなんだ、という気分でもある。ちゃんと形にしなけりゃ…

小説(芸術)についての覚え書き。

小説を書くことは(芸術とは)、自身や自身の考えを開陳することではなく、自己を小説(芸術)、あるいは世界そのものに明け渡すことでなければならない。 小説(芸術)において、政治経済や、現代社会の諸問題といったプラクティカルな問題にコミットするべきでは…

「僕は、いつか何年かして思い出す日があるとしたら今日のような日なんだろうかと思いながら、」

青い空が輝く太陽と海のあいだ “オッケーよ”なんて強がりばかりの君を見ているよ サクソフォーンの響く教会通りの坂降りながら 美しさ;Oh Babyポケットの中で魔法をかけて 心から;Oh Baby優しさだけが溢れてくるね くだらないことばっかみんな喋りあい 嫌…

水玉(マ)−チはなぜ市販されていないのか?

1. そそくさと仕事を終わらせ、浅く潜って息をひそめているような一週間がすぎ、夕食のあとにツタヤに行くつもりが「ぐるナイ」の「ゴチバトル」を観てしまい(昔からどうにも好きなのだ)、結局観ながらほとんど眠りそうになったので、40分くらいで切り上げ…