2011-01-01から1年間の記事一覧

本当と嘘とテキーラ。

30日の朝から家族で餅つきをした。 庭で義父がもち米を炭で炊く。2歳になったばかりの息子が火を見て、少し怖がりながらもはしゃいでいる。準備のことでいらいらして、妻につまらない八つ当たりをする。妹の恋人も来ているというのに、そういう情緒不安定は…

いつまでも楽しそうに遊んでいるじゃない?

木曜日に注文した無印良品のダウンベストは日曜日に届くことになったから、三連休はそれを待つことになった。息子への(サンタクロースからの)プレゼントの『鉄道記』という大人が見ても面白い鉄道写真集も、日曜日が25日、クリスマスだから息子は三日めに…

この世界。

《自分がこの世界のどこかへはいらなければ、その世界のどこかに欠陥ができる気がする。自分はこの世界のどこかの主人公であるべき資格を有しているらしい。それにもかかわらず、円満の発達をこいねがうべきはずのこの世界がかえってみずからを束縛して、自…

子をつれて。

子どもを連れて「とれとれ市場」に行く。生け簀や水槽の魚を見に行って、外の店でたこ焼きを食べるというプランは妻が考えた。 子どもの面白いのは少ない表現や語彙で話す子どもがふいにこちら予想を超えた反応を、明らかな成長を持って示すときで、それを日…

知らない方がいいのかもね。

自分でも少し驚いたのは『人のセックスを笑うな』『百万円と苦虫女』、ふたつの映画のことを書いたのに同じことしかいってない。つくづく浅はか。 映画って順番はてんでばらばらに撮るんですよね。映画人には当たり前のことかもしれないけど、すごいなあ、と…

くものうえでさんぽ。

『百万円と苦虫女』をDVDで。今回はポータブルDVDの7インチで寝床で妻と二人で。安物なので画質は悪いです。 『百万円と苦虫女』は食わず嫌いというか、こういう言い方で伝わるかわかんないけど、それなりに好きだろうことが(観る前から)わかっているから…

れみふらいらいかえんじぇ。

土曜日に、「人のセックスを笑うな」を寝床で夫婦で。ライフタッチノートの7インチの画面で、音はヘッドフォンで。となりでは息子が寝ている。 こういう状況で観る映画は映画館で観る映画とずいぶん違うだろうと思う。しかもDVDで借りたのをmp4に変換して、2…

こうふくなむめいじだい。

さっちゃんのお店へ行く。 夫婦は「今日のおひるごはん」、息子はカレーライス。 さっちゃんの娘さん、いっちゃんがいる。 いっちゃんのお古だというベストを息子にくれる。いっちゃんは子どもっぽく気取った(背伸びした)ところのないスマートな女の子だ。…

ははのともちちのともこのとも。

友人のリツイートで知った「母の友」(福音館書店)。付録で高野文子作のとんとん紙相撲がついているということで。写真がそれ。 厚紙に印刷してあり、切り抜いて遊ぶのです。これはいい。保存用にもう一冊欲しくなってしまった。 肝心の誌面もなかなかに充…

やまけい。

昼からBIG‐Uでやっていた「ゆるりの森」とかいう手作り市に行く。 いかにもクウネル的な森ガール?/オリーブ少女?/オリーブおばさん?な雑貨や洋服を取り扱ったイベントで、わたしには場違いだけど、「murren」というミニコミ/ジン/小冊子のようなもの…

ひとこと。

短かったけど、いやあ楽しかった。なんか救われた。明日からがんばる。土曜日は子供と遊んでから仕事行きます。

メルヘンの向こうへ。

女のひとは平面のなかから語りかける。わたしに? わたしに話しかけているように見えるけれど、しかし視線はわたしを通り越して、向こう側を、ずっと後ろを、どこか空を見つめているように感じる。そのように気づくとわたしは面のなかの女性に興味がなくなる…

ふつうのメルヘン。

帰ってきたわたしは冷蔵庫を空けてみかんを取り出して、母親の前に素早くそれを持って行くと、 「わたしの。」 といった。母にはそれで十分で、少し呆れた顔をしながらも無言でそれを剥いてくれる。わたしは調子にのって開け放した冷蔵庫の、みかんのとなり…

メルヘンを書こう。

ハジメくんがわたしに言いました。 「チンパンパン!」 わたしは答えます。 「チンパンパンって何?」 (わたしを指さして)もう一度ハジメくんが、 「チンパンパン!」 チンパンパンはハジメくんが最近覚えたことばで、図鑑で見たチンパンジーのことなので…

十月はたそがれの月。

他の用事で来た本屋でふらふらと「こどものとも」と「エンタクシー」の最新号を買う。「こどものとも」はコンドルズによる「ひともじえほん」。ひらがなすべてをコンドルズの人たちがモジモジくんふうにやっている。なにげにすごい。息子がまねしてくれたら…

エッグ・オア・ティ?

朝はどちらにせよわたしたちの時間だ。朝はわたしたちとともにある。 光が左から差してくる。頭の左上から差している。彼女には右足に当たっている。朝だから、わたしたちは寝床に横になっていた。 わたしたちはシックス・ナインをして、それでわたしたちの…

あわてんなよ、雨が上がったからっていきなり晴れるわけもないさ。

友人のブログに濱マイクのことが書いてあったからとか、新井浩文のことが書いてあったから、というのではなくてまったくの偶然だれども、何日かまえにDVDで、永瀬正敏が主演で新井浩文も出ている『ラブドガン』(渡辺謙作監督)という映画を観た。その前に観…

ちょっと、おてあらい。

ちょっと前に読んだ、斉藤憐『ジャズで踊ってリキュルで更けて 昭和不良伝 西条八十』(岩波書店)の抜き書きをふたたび。図書館に返すまえに。そのうち買ってもういちど読みたい。 伊庭孝は、今度はJOAK(NHK)に出演し、「東京行進曲」の歌詞が下劣だとかみ…

星の林に月の船。

息子が風邪をひいたために予定していた一泊旅行はひとまず中止して、外出は控えることにした。 月曜は朝から息子の皮膚科。わたしが順番を取りに車を走らせ、受付簿に名前を書いて帰ってくる。朝食と身支度を済ませて妻と息子が皮膚科に行く。わたしは家で待…

涼・ザ・スカイウォーカー。

和歌山県由良町に戸津井鍾乳洞というところがあって、近くに住んでいながら存在すらも知らなくていて、22日月曜日から26日金曜日まで、一週間休暇をとったから20日の土曜日から数えると9連休ということになるので、日曜日に休み中の行楽の手始めとして行って…

夜になると鮭は…

22時から妻がドラマを観るというので、21時から部屋で息子(1歳8ヶ月)を寝かしつけに行っている妻を迎えに行くと、息子は妻の頭に足を向け、股間に頭を向けて覆いかぶさって寝ている。ちょうど69のような体勢ということです。 こうして息子が妻と二階に上が…

変化していくものの一歩手前にいること。

変化していくものの一歩手前にいること。 映画『ゲゲゲの女房』(鈴木卓爾監督)をDVDで観ました。一度観たあと、収録されている監督によるコメンタリーを聴いていて、上の 「変化していくものの一歩手前にいること。」 という鈴木監督のコメントに天が啓か…

ケークウォーク断章

わたしが「ぱくぱく」と呼ぶ折り紙を作ってやると、息子はぱくぱくとはせずに、すぐに折り目を開いて鍋つかみ代わりの台ふきんのように使って、ブリキのごみ箱のふたを空ける。店主のさっちゃんさんが「盾みたい。」と言ったふただった。 息子が折り紙のふき…

東京日和(その一)。

土曜日が学生時代からの友人の結婚式で、東京へ。結婚式は六本木ヒルズで、次の日は神保町で映画を見て日本に帰ってきた弟と会食し、本屋を冷やかして帰ってきた。 今年に入って同級生の結婚式は三人目で、わたしたちは三十三歳で、わたしたちにとっての「結…

「皇国の戦争目的は殺して分捕ることであります。」

土曜日に東京で同級生の結婚式でそいつのプロフィールに、「尊敬する人:東堂太郎」とあった。 東堂太郎は大西巨人の小説『神聖喜劇』の主人公で、『神聖喜劇』といったらノーベル賞100個取ってもお釣りが来るくらいのすごい小説なんだけど、東堂太郎は、出…

この社会に私たちは責任を負う必要がない!

わたしは毎日のように色々なものを充電している。おかしいと思うが止められない。 以下はわたしのためのメモですが、少しでも気になったら読んだり見たりしてみてください。とくにわたしの友人たちに向けて。 経済を成長させるためにもともと望んでいたわけ…

サルはマンキ/パンダは「パ!」。

台風が近づいています。一歳七ヶ月になる息子は先日から風邪で、ぐずぐずしたりごほごほしたりしながらもなんとか眠っています。 その傍らでわたしは本を読んでいました。『いい子は家で』という本です。小説。 隣で息子が寝ているのだから当然照明は落ちて…

ふるさと以外のことは知らない。

カマキリやクモなどの肉食性の小動物は、雄に比べて雌が一回り大きいものが少なくありません。そして、交尾後に栄養分補給のために、交尾を終えて用済みになった雄を食べてしまう習性を持っていると考えられていましたが、これは人間が勝手な理屈で都合よく…

レボルーション、ソルーション、タイガーズ。

音に敏感な人で、屋外の物音に反応して、隣にいるもう一人に近づいて、くっつく。 しばらくすると離れる。 少し離れた場所で、第三者的にそれを傍観していると、ほほえましくさえ感じるようだ。 もう一人いる。 庭の木にいつからか虫がついている。取っても…

いい景色。

わたしの卒業いらいほとんど会うことのない後輩の女の子は言います。 「前を行くのは軽トラックで、まっすぐな国道を少しゆっくりめに走るんです。ゆっくりめ、というのは時速60キロメートルくらいのことですよ。この道は今言ったようにまっすぐだから、ふつ…