2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

聴く見る読む/後ろ向きで前へ進む

1月某日 TSUTATAに一時間。ソニック・ユースの『デイドリーム・ネイション』。このリイシューはライナーを見ると95年だから、17歳のぼくは、『エクスペリメンタル・ジェット・セット、トラッシュ・アンド・ノー・スター』を聴きながら、ゲルハルト・リヒター…

何かを思いつくのを待っている

職場の敷地内にある宿舎から事務所まで徒歩二分で、結婚してからは日々の買い物や外食もないから、平日は敷地の外へ出ることはほとんどなくて、金曜日の今日は、夕食を早めに済ませて、ちょっとした買い物で久しぶりに外に出た。――と、外に出たときはそうい…

「考えられた時間」の力

誰かによって何かが誰かにもたらされるときにいちばん大切なのは何といっても「量」で、人が話したことや書いたこと、やったことに対して人は色々な反応をするわけだが、「私のこと」にその人がそれだけの時間をかけてくれた、ということは本当にかけがえが…

ユメ十夜 #3

数学の小テストが行われている中学校の教室。ぼくは現在の、つまり30歳の自分で、なぜか中学生をやり直している。しかし学校時代のやり直しは、この中学時代だけらしい。クラスに、いくつか知った顔も見えるようだ。中学の数学なんて簡単だから(本当は、「…

まるで世界

芸術の享受のしかた=世界の捉えかたでは大きく二つの極があって、それは、そのとき(芸術を享受するとき=世界を捉えるとき)に私の心に生まれる「何か」は、「世界」の側にあるのか、「私」の側(心、でも脳、でもいいけれど)にあるのかということで、ぼ…

メモ

友人や知り合いでここを読んでくれている人には言わずもがなかも知れないが、明日はドラマ「ありふれた奇跡」の第2回。ぼくは一昨年から昨年にかけていくつかあった単発のドラマでハマった遅れてきた山田太一ファンで、今回の(もしかしたら最後かも知れない…

「抱き合わせなんだろう、孤独と自由はいつも?」

遠くに住むいとこが来るというので妻が実家に行ったから、この三日間はずっとひとりで家にいた。というか、妻といっしょに行ってもよかったのだが、休み中にいろいろとやることをやっておかなれば、ということで同行せずに、ほとんどどこにも出かけずに、起…

日常に畳み込まれた怒りの束

まともそうに見える人間でさえ、ちゃんとものを考えていないのでうんざりする。よくできた話。複雑に入り組んだ物語。錯綜する人間関係。大団円でそれらが解きほぐれていく。そんな話を読んで(観て)感心する。ウェルメイド、などと呼ぶ。多くの人間がそう…

[日記(ことしの)もくひょう

(ぶんがくに)ほうしすること =(ひとのはなしを)きくこと =(きぶんに)ながされないこと =(ちにあしを)つけること =(ものを)こぼさないこと =(もくひょうを)みうしなわないこと

メモ

フィッシュマンズ絡みで聞いた(目にした)トピック2件。 ピロウズの山中さわおはフィッシュマンズのファンクラブ「名誉会員」0号だという。山中さわおのラジオ(ポッドキャスト版)で聞く。話しぶりから、本当に好きなのだと思った。その山中さわおのラジ…

ひとり、『攻殻機動隊』とイチロー、スタンドプレー、友人たち、リニアであること

「“ひとりの時間をどれだけ、いかに過ごしたか”ということが何かを作る人にとって大切なことで、ひとりの時間を過ごしてきた人の作り出すものには、それをしてきたものだけが放つ輝きがある。」 と言った人がいて、その考え方はぼくも好きだ。というか、その…

Happy Go Lucky.

元旦からの帰省では、その道中も含めて序盤で頓挫していた『ロリータ』を読んでいて、ホームに入っている祖母に会いに行ったり、隣町に住む祖父へのあいさつや、もうひとりの祖母の墓参りをして、食べたものは正月にはいつも取っているおせちや中華の仕出し…

一月の4日間

この正月;妻と両親、きょうだい、友人たち、そして、ハンバート・ハンバート、ドロレス・ヘイズ(ロリータ!)とともに。

抜き書きとメモ

「未来回想(つまり、物事を見るときに、見たことがあるのを未来の時点で思い出すという形で見る)の異様な鮮明さで眺めていると、」 「恋愛とは、あるいは人生とは、自らの持つ拘りを捨て、自分を明け渡すことであり、それに歓びを感じ、そのことを(心から…