ブラッドベリ『たんぽぽのお酒』とか、サロイヤン『人間喜劇』とか。

 友人へ。「ヤングアダルト」は文学でいうところ、対象年齢的に児童文学と一般の文学のあいだにあるカテゴリーのことですよ。いまふうにいうと「ライトノベル」(ラノベ)とかも入るのかなー。そんな感じです。もともと欧米式のカテゴライズですが、日本でもだいたい大きな書店や図書館では見ることができますよ。
 昨日は職場の宴会をそこそこで抜け出して書店(兼レンタルビデオ屋)に寄って帰りました。友人が借りたという「あんにょん由美香」はみつけられなかった。電話して「どこにあった?」と聞くのもどうかと思い、代わりに川上未映子『父と卵』(文春文庫)を買う。
 川上未映子はほんとうのところあまり関心がないのだけれど、昨日は「500円以内で買える文庫」を探していたのでこれになりました。最近は「面白いはず」の本ばかり買ってしまうので――しまうので、ってそれでいいじゃないか、と思われるかもしれませんが――たまにはノイズを入れてみたくなるのです。川上未映子というとルックスとか、ミュージシャンだったり俳優だったりする経歴とかちらちら目にするエッセイの饒舌体とか、ある種の方向性としては(おそらく)一定のクオリティで活動されているように感じるのですが、その方向性(といってもわたしがそう感じているもの、ということですが)がわたしには関心がなかったのです。
 で、いまちらっと中身を覗いてみると(買うときはなかは読まない)、やはりいまあまり関心がない饒舌体の文章なのですが、そういう表面的な文体とかイメージにとらわれることなく、読んでみようと思います。
 さて今日は、原勝四郎展に行ってこようと思います。この街出身の20世紀の画家ですが、地味によさそうです(失礼)。こういう絵は最近好きだと思うのです。じっくり見てみます。

乳と卵 (文春文庫)

乳と卵 (文春文庫)