静かな朝、新しい人、あたらしい朝。

 土曜日の朝。歯周病ケアで通っている歯医者のあと、クリニック近くの書店へ(というのがルーティンになっている)。前回来たときに決めていた、黒田硫黄『あたらしい朝』(講談社アフタヌーンKC)全2巻。「1930年代のドイツ。安い自由を満喫していた町のチンピラは、なんの因果かドイツ海軍へ転がり込む」(裏表紙の紹介文)。文庫のところに磯崎憲一郎の『肝心の子供/眼と太陽』があったので、次回の歯医者のときはそれを買おうと思った。『肝心の子供』のほうは単行本はうちにあるけど。
 午後から予定通り原勝四郎展。思ったとおりよかったです。近場だけどなかなかいいものが見られました。個人的には小さめの風景画がよかった。前の日記にのせたみたいな、ざっくりしたタッチの。不思議に暗さのない絵が多くて、そのあたりが肌に合いました。
 夜は『あたらしい朝』。すごく面白かった。上記の紹介文で、アルトマンの映画「マッシュ」(大好き)みたいなへらへらした戦争ものか、と思って読み始めたら、そういうところもあり、シリアスなところもあり、迫力のある場面と弛緩したやりとり、また、変な細部にこだわったり、さらっと流してみたり、なんでこんなふうに書けるのだろう、などと思いながら、とても面白かった。足掛け5年かけての連載を、一晩で読んでしまうのは申し訳ない気がしました。くわしく書こうと思ったけどどうしてもストーリーに触れちゃうからやめておこう。これはそういうの、知らずに読むほうが面白いです。マンガってすごいなあ、と思いました。
 日曜日は昼から車のオイル交換して、そのあと(もう夕方)、部屋の片づけをしたいという妻は留守番、子どもとふたりで少し大きめのほうの書店(兼レンタルビデオ店)へ。『あんにょん由美香』はこっちにはあった。こんど借りよう。息子を抱っこひもで抱っこしながらうろうろしていたら、雑誌のところに『ラジオライフ』が。うわーこれまだあるんだ(よく知らないが)、と思いつつ「スマートフォン禁断の凄ワザ」とかいうアヤシイ特集をちらちら見たら、「radiko」ならぬ「raziko」というアプリで「radikoがエリア外でも聴けるのだという。実際家で試してみたら、聴ける! J-WAVEも802も聴ける。これはいいや、と思っています。通勤時とか、Bluetoothでカーステに飛ばして、とかなおいいかもしれない。うまくいくかな。それにしても本屋で子ども抱きながら読む雑誌じゃないな、『ラジオライフ』は。

あたらしい朝(1) (アフタヌーンKC)

あたらしい朝(1) (アフタヌーンKC)

肝心の子供/眼と太陽 (河出文庫)

肝心の子供/眼と太陽 (河出文庫)

ラジオライフ 2011年 04月号 [雑誌]

ラジオライフ 2011年 04月号 [雑誌]

馬鹿たちの学校

馬鹿たちの学校

↑くだんの書店ではこの本も気になりました。っていうかこんなの、ここで売れるのか。