まともに日記を書いてみると。

 デレク・トラックス・バンドと、リチャード・トンプソンのCDが届きました。宅配レンタル。期待していたほどぴんと来なかった。ハイファイな感じ? もっとたらたらしたのがいいなあ。しかしこういうのはちゃんと聴けば違うのか。やっぱり楽器も弾けない、音楽のこと全然知らない人間はこういうの聴けないのかな。

 無知ということでいえば政治で、県議会議員選挙は行ったけれど勘で、どれに入れても同じだろうと、しかもだれのことも良く知らないのでわたしは誰に入れればいいのかわからなかった。計画停電はパフォーマンスだとか、例えば東京電力管内で全ての原発を一時停止したときも(2003年)停電する必要はなかった、とか、ぜんぶ伝聞情報で真偽をわたしは知らない。

 某自治体の首長選挙では与野党相乗り(だったと思う)の現職が圧勝で、その人は日本でも先駆けてプルサーマルを実施させたくらいで原発推進派(?)で、自治体幹部のわたしの親族もその政策には大きく関わっているのだろう。わたしが去年、小沢健二の本を読んでボリビアコチャバンバの水一揆(?)の話を読んでいた頃に仕事かそれに類することでその人はボリビアに行っていてびっくりした。しかしわたしは小沢健二を読んだだけでそれ以上何かを調べようとしていない。(調べようかな、と思っただけだった)。

 週末はずっと家族と過ごした。土曜日には山間のダムの桜を見に行き、ダムの水は農業用水だ。昼までには家に帰り、わたしと妻、1歳の息子、妻の両親と「ここいちばん」(面倒なので正式名称は書かない)のカレーを食べに行った。両親は「ここいち」を食べたことがなく、一度は行っておきたかったのだ。「一度は行っておかなければ気がすまない」というのは誰にでもあるのか知らないがすごく行きたいわけではないけれど、そうする、というのはけっこうあるかも知れない。

 でもわたしはユニバーサルスタジオジャパンに行ったことがないし、ディズニーランドも高校生の頃、修学旅行「的」なもので一度行ったことがあるくらいだ。「的」とわざわざ書いたのは厳密に言うとそれは「大学見学旅行」というもので、高校一年生の夏休みに希望者だけが行く旅行で、文字通り大学を見学して、進学意識を高めよう、というものだった。わたしの高校は九州で、見学するのは関西と東京の有名私大と東大だった。そのついでにディズニーランドに遊びに行かせるのだ。何でどう遊んだのか覚えていない。アメ横で買い物したこと、イラン人から偽造テレカを買ったことだけは覚えている。

 日曜日はパンダが8頭いることで有名な白浜アドベンチャー・ワールドに家族三人で。地元の人は「アドベン」というのだ。リチャード・アヴェドンとは関係がない。最近パンダが好きな息子をパンダ舎に連れて行くと、実物そっちのけでパンダの写真に食いついていた。「アッ、アッ。」と言いながらパンダの写真を指差す息子。あと張りぼてのパンダ像もお気に入りだった。キリンの顔がでかくて本気で怖かった。わたしが。

 土曜日にスーパーで、なぜか九州のわたしの地元のお菓子が売っていて、レジでそれを妻に渡すと妻が間違って隣の人の買い物かごに入れていた。隣の人が気づいたけど。アドベンの帰りにランドローバーに乗っている友人とすれ違った気がしたけど、確信が持てなかったので連絡できず。

 月曜日にはアスレチックが充実した公園に、妻が作ったサンドイッチと焼き飯を持って、三人で。滑り台が怖かった(わたしが)。将来、息子がやりたがってもわたしはジェットコースターには金輪際乗るまい。滑り台が怖いんだから。しかし滑り台は怖いが楽しい。息子はぶらんこにびびっていた。昼過ぎには帰って、おやつ食べたあと、妻が家事をしているあいだに息子と二人でドライブ。電気店を冷やかすと息子はつまらないを超えてストレスフルな顔をしているので(たぶん電気店の店内がうるさすぎるのだろう、物の多さも音の多さも)、近くの砂浜に行って散歩する。といっても舗装されているところを歩いたのだが。散歩している犬に息子がびびっていると、飼い主のおばさんに話しかけられる(息子が)。「大きいけん怖かろ?」本当は和歌山弁で言っているのだが思い出せないので九州弁にしました。

 今日の昼に食べた、日曜の夜の三色丼の残りのひき肉と、ピーマンとしいたけで炒め、紫蘇をまぶした薄味のチャーハンがべらぼうにうまかった。実際たんぱくな味だけど、こういうものが一番おいしい。息子用にも同じもので、だからほんと、薄味なんだけど。妻がよくいうのだが、「あのケーキおいしかった。」「うん、おいしかった。肉の味はせんかったけど。」肉はおいしい。肉が嫌いな人はいいけど、パフォーマンスでベジタリアンしてみせるのは信じられない。というか、端的に自分には無理だ。

オールレディ・フリー

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