レナード公園、公園兄弟。

　昨日の地震のときには宿直で職場にいて、かなりびっくりしてちょっとあたふたした。
　夜中には落ち着いてDVDを観ました。
『オー・ブラザー！』（コーエン兄弟）。面白かった。下世話だけど御伽噺ふうだなあと思ったら「オデュッセイア」を原案としているようです。原案っていうか、物語の型くらいのことだろうと思うけど。
　逃亡した三人が最初に出会う、盲目の黒人のおっさんに予言めいたことを言われる。ここで（いい意味でも悪い意味でもまともな映画であることから）、この予言の枠内で話は進み、つまりはどういう形にせよ映画はハッピーな結末で終わることがわかる。だから安心して観られる。あとは三人の珍道中とどう聴いても心地いいアメリカのルーツ・ミュージックに身をゆだねていればいい、ということになる。それはこういう映画の限界ということでもあるとは思うのですが、正直観ているあいだはそういうことは考えていません。
　最近は映画を借りると少なくとも2回は観るのですが、はじめは吹き替えで。吹き替えの方がわかりやすいし、訳がこなれているのでこういう映画は観やすい。ジョージ・クルーニーのこの人の声（いつも当てている人？）はくどいけれども、合ってる。
　ずぶ濡れボーイズ（The Soggy Bottom Boys）もいいけど、今はゴスペルやスピリチュアルズが聴きたいと思いました。

オー・ブラザー！ [DVD]

オー・ブラザー！ オリジナル・サウンドトラック