グッドスウィングフィーリング

(以下の日記はフィクションです)「ゼアシーゴーズ・ギャラリー」の桐野布由子さん。 ギャラリーに伺うのは今日が二回目で、布由子さんと話すのも二回目。柔らかくて芯のある話し方で、Good Feeling。黒いメガネが鼻筋の通った顔によく似合っていた。 お店…

2015年5月6日

100ページくらい読んでそのままになっていた保坂和志『未明の闘争』(講談社)を頭から読み返している。243ページに天神崎が出てきてびっくりした。和歌山県田辺市の天神崎で、いま自分が書いている小説に書いた天神崎だ。保坂さんの書く天神崎の場面は面白…

2015年4月6日

私生活は知らない。 それがいつのことかわからないけど、人生をふりかえったとき、 「このときがいちばん最悪だった」 と思えたら、今は幸せなんだ、というふうに今みずからに言い聞かせるとき、わたしたちの私生活は、わたしたちのものになる。 他のだれか…

2015年3月17日

少しのことで気持ちの余裕がなくなる。 いつでもそうやって、家族と喧嘩になる。しかし職場や、友人たちと喧嘩になることはない。 自分でも巧妙に、そういうことを避けているのだと思う。 他の人に聞いたこともないからわからないが、よくあることというか、…

2015年3月13日

帰る時間が遅くなったり、自分の時間が少なくなるほど、自分の時間をなんとか使いたい。大枚はたいて買ったのに、読んでいなかったトマス・ピンチョン『LAヴァイス』に手をつけたくなって、ぱらぱらめくってみる。たぶん今は読めないだろうな、と思いつつも…

2015年3月12日

週末のために息をひそめてやり過ごすような毎日をいつから送っているのか、労働には懸命だが好きにはならない。そういうことをあえていうのも大人のふるまいではないということもわかるけれど、友人のバンドが「仕事がおもんない歌」とかいうのを作っている…

2015年3月7日

以前なら、 「何でみんな、人に相談なんかするんだろう。みんな結局、最後は自分で決めるくせに」 と思っていたものだったけど、相談する、というのでなくても、人と話をする、聞いてもらう、私が話したかったこととか、私が聞きたいと思っていたことでなく…

2015年2月1日

昔から友だちが少なくて、よく考えれば向こうから連絡をくれることは、ひいき目にみてもあまりない。ほとんどない、といった方が正確かもしれない。でもまったくいないわけじゃないし、今年で37歳のアラフォーになってみるとそれで困るというか、屈託するこ…

2015年1月29日

いい音楽を聴けば気持ちが晴れることがわかっているのに、朝はやっぱり聴けない。だからこうして夜、日記を書きながら栗コーダーカルテットの「足」を聴いている。 これをずっと聴きながら歩いたら気持ちがいいだろうな。イヤフォンを耳に突っ込んで、ウォー…

2015年1月28日

DVDで『WOOD JOB! 神去なあなあ日常』を観て、あんまり面白くて、日記書くの忘れてた。そういう一日。

2015年1月27日

本当のことだけを書いているのが日記ということはなくて、意図した嘘や、意図せざる嘘、というより間違いが多く含まれる。 無名な者の書くブログだからというわけでなく、おそらく一人こっそり書き付ける鍵のかかったノートであっても、読む者を意識して嘘を…

2015年1月26日

少し前まで字を書くのが嫌いだった息子が今は喜々として書いている。 よその家のことは知らないが妻がいうには字を書くのも絵を描くのも息子は遅いらしい。少し前に幼稚園で園児たちの描いた絵を見たが、確かに息子のものがいちばん形になっていなくて拙いよ…

2015年1月25日

息子とふたりで近所のグラウンドへ。地面に線路を描いて、息子の自転車を押して走る、走る、走る。 草野球のできるグラウンドで、外野のあたりから、三塁側のブルペンと思われる小高くなったところを目的地、「和歌山駅」に見立てて補助輪つきのJR特急が走る…

2015年1月24日

家族三人で『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』を映画館で観ました。 息子が昨晩、悩んだあげく観に行くというので。 映画そのものは昔のドラえもんの劇場版みたいな、子供向けのまあまあよくできたお話かな、という感じで特筆すべきものではなかっ…

2015年1月23日

ロバート・ロレンツ監督『人生の特等席』Trouble with the Curve(2012)という映画をDVDで観ました。 クリント・イーストウッドが老いたメジャー・リーグのスカウトマン、そして父親を演じている。のっけから「切れない」自分の小便に悪態をつく老イースト…

2015年1月22日

ドラマシリーズ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』シーズン2まで、計26話を観終わりました。これほどまでに好ましくない人物が主人公のドラマを、引き込ませるのだからすごい。 自らの野望のためなら手段をも選ばず、文字通り人でなしなこともやる。そんな…

2015年1月21日

自分の好きだった、好きなミュージシャンがCMのナレーションをしていると妙に気になる。こういうのを「サブカルあるある」というのかな。BOSEとかBIKKEとか、細野晴臣とか、時おりやっていますね。 ところで帰るのが遅くなっても自分の時間が欲しい、二時間…

2015年1月20日

炬燵の上はプラレールが引かれ、電車が走り、レゴブロックでできた「消防署」やヘリコプター、「工事車両」、仮面ライダードライブ、きのこ、奈良県警と警視庁のパトカーが肩を並べ、JALのエアバス機の側にはペットボトルでできた火力発電所。 炬燵の足もと…

2015年1月19日

園芸好きの息子がいま一番大事にしているのは「ネペンテス・アラータ」という食虫植物。「捕虫袋」と呼ばれる虫を捕らえて溶かして消化する袋を持っているアレです。 子どもが何かに夢中になったり飽きたりしている様子を見るのは楽しい。 対して私は飽きっ…

2015年1月18日

久しぶりに図書館に。年末に借りたままになっていた本を返す。図書館で借りた本は直接お金を払っていないからか、読まずに返すことも多い。 今回借りたのはノーラ・エフロン『首のたるみが気になるの』(集英社)、阿川佐和子訳。 『恋人たちの予感』『めぐ…

2015年1月17日

息子とスーパー戦隊シリーズの劇場版『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE』を公開初日に観に行く。 私自身は子どもの頃に映画館に連れて行ってもらった記憶がほとんどないけど、息子はもう『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』に続いて三本…

2015年1月16日

ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』は完全にハマって毎日のように観ている(現在シーズン2の7話まで)。シリーズものはずっと観ていると、高野文子の『黄色い本』じゃないけど現実に侵食してくる気がしますね。人は恐ろしい。 保坂和志が新聞連載し…

2015年1月15日

どこで仕入れてきた知識か息子はボイルした牡蠣や、桜島大根のステーキを食べたがってそれを叶えてもらう。 しかし今の彼の味覚には、牡蠣や大根ステーキの旨味は合わなかったみたいであまり食べなかったようだ。 今はトッキュウジャーとキョウリュウジャー…

2015年1月14日

ある美術家が、聴こえるか聴こえないかの音量で音楽を聴いているという話をしていたのが好きで、いつか自分もそういう音楽の聴き方ができたらいいなと思ったりするのだけど、今のスマートフォンやウォークマンのような音楽再生装置はミニマムにしてもかなり…

2015年1月13日

映画やドラマを見続けていると、小説という表現の弱さを思う。 映像と音で刺激を与える映画やドラマに比べて、小説は抽象的な記号でしかない字を追わなければならない。僕は以前、映画やドラマは観客に時間を「与え」、小説は読み手の時間を「奪う」と考えた…

2015年1月12日

今日も夕方まで仕事。 この3連休のあいだじゅうシコシコやっているのはPCでの単純な作業のため、作業中ずっとヘッドフォンで録音したラジオとPodcastを聴いている。 公共施設の自習スペースにパソコンを持ち込んでやっているのだが、ラジオが面白すぎて何度…

2015年1月11日

今日も朝から夕方までパソコンで仕事。 夕方から息子と待ちに待った「街のでんきやさんライブ」を観に行った。 ギター、アコーディオン、チェロのトリオ、ザッハトルテと、栗コーダーカルテットの関島さんのライブ。上富田町のでんきやさん「パナットアクテ…

2015年1月10日

けれど権力者という名の肥った豚どもの意のままに、私たち走狗は休日労働をさせられているわけだが、帰って来て観るのが何故かやっぱり、豚というより狼のごとき権力者たちの文字通り骨肉の争いのドラマツルギー=『ハウス・オブ・カード』。これなんでこん…

2015年1月9日

デヴィッド・フィンチャー監督のドラマ・シリーズ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』を見始めています。とても面白い。アメリカの連邦議会を舞台に、ケヴィン・スペイシー扮する下院議員の政界フィクサーとしての暗躍を描いていて、この男が本当に悪い奴で…

2015年1月8日

通勤は車で50分かかるので、その時間はぼくのものだけれど、朝はどうしても音楽を聴く気にならない。 毎朝まいあさ6時台に起きて仕事に行くというのはそれくらい嫌なもので、他の人がどれくらい仕事が好きだったり嫌いだったりするのかよくわからないけれど…