2015年3月12日

 週末のために息をひそめてやり過ごすような毎日をいつから送っているのか、労働には懸命だが好きにはならない。そういうことをあえていうのも大人のふるまいではないということもわかるけれど、友人のバンドが「仕事がおもんない歌」とかいうのを作っているのを聴くと琴線に触れてしまうので、やっぱり労働は嫌いなのだった。
 一方でわたしには「仕事を扱ったフィクション」が好きというところもあって、とくにわたしがやっているようなオフィスワークを描いた映画やドラマがわりと好きで、なぜなのかいまだに自分でもわからない。そういえば宮崎アニメなんかも、オフィスワークとは対極だけど、仕事や労働を扱った作品が多い。
風立ちぬ』なんかに感動してしまうのは、ああいう悪魔に魂売ってでも、自分のやりたい「仕事」をする者への憧れなんだろうな、やっぱり。