2015年1月8日
通勤は車で50分かかるので、その時間はぼくのものだけれど、朝はどうしても音楽を聴く気にならない。
毎朝まいあさ6時台に起きて仕事に行くというのはそれくらい嫌なもので、他の人がどれくらい仕事が好きだったり嫌いだったりするのかよくわからないけれど、仕事の話を書きたいわけじゃないので音楽を聴く代わりにしていることを書くとラジオの録音やポッドキャストを聴いている。
「朝はホント死にそうな顔してるよね」と妻が言うように大人になって何年経っても朝は慣れない。30代も半ばを過ぎすると週末だというのにそれなりに朝早くーーといっても9時くらいーーには目が覚める。
でも週末の朝にはラジオは聴かない。聴くとしたら音楽だ。音楽は心を浮き立たせる。
といってどんよりした平日の朝に聴くラジオやポッドキャストが心を沈ませるのではなくて、カーステレオから流れてくる赤江珠緒やピエール瀧や荻上チキやピーター・バラカンや宇多丸や町山智浩やマキタスポーツやサンキュータツオやプチ鹿島やジェーン・スーや山里亮太や伊集院光や小林悠の喋りが、空間を満たす。(((TBSラジオばかりだ。それと少しのNHK。)))
それがどんなバカ話でも陰惨なニュースの話題でもぼくとは関係のない赤の他人の相談ごとでもいい。
誰にでもそんなことがあると思うが、ぼくが遠くにいて会えない友人や家族や、昔の恋人のことを埒もなく思い出しても次の瞬間にはそれは消えていてその「思い出した」ということは何だったのか、と思う、それよりもラジオの向こう側から聴こえてくる声が狭い室内にこだまする。
ぼくに余生があるのならそんな毎日でも悪くない。気分のいいときには音楽を聴く。