The "Wrong" and Winding Road

 近所の「CDも置いている」という感じでCDも置いている本屋の、ワンコインコーナーで3枚。700円。ネタンダーズ「子供は判ってくれない」、サニーデイ・サービス「NOW」、ジャネット・ケイ「ダブ・デム・シリー」(デニス・ボーヴェルによるダブ・ミックス盤)。90年代。
 新品(?)CDであって、十年以上ずうっと買われずにストックされていたわけで(まさにデッド・ストック=死んだ在庫)、この書店のたたずまいをみても、この街では本やある種のCDは売れないのだなあと、やや残念におもう。
 「ダブ・デム・シリー」はアナログ盤を持っているのだけど、CDで聴くとまた味わいが違いますね。コンパクトになる。
 でも(「残念におもう」を受けた「でも」)、ぼくみたいな人間がこの本屋を必要としてるのだから、ぼくみたいな人間がいるということ、まるでぼくのような同世代の男性や、女性や、若者や、少年少女や、おばさんや、おじいさんのうちで、まるでぼくのようでない人のなかにも、どうしようもなく本や音楽を必要としている人がいる、この街でだって、ということは、ぼくはわりと当たり前に信じています。
 だって当り前のことだよね?
 歌う曽我部。ギター弾く塚本功。卓のツマミいじるデニス・ボーヴェル、メロトロン奏でる曽我部。