2015年1月23日

 ロバート・ロレンツ監督『人生の特等席』Trouble with the Curve(2012)という映画をDVDで観ました。
 クリント・イーストウッドが老いたメジャー・リーグのスカウトマン、そして父親を演じている。のっけから「切れない」自分の小便に悪態をつく老イーストウッドがいい。
 ご都合主義にも見える、穏当なハッピーエンドに落ち着くけれど、好きか嫌いかでいうと、かなり「好き」だと思う。
 娘役のエイミー・アダムスと、彼女に思いを寄せる男性として出てくる、ジャスティン・ティンバーレイクレッドソックスのスカウトマン)の間に交わされる、野球トリビア合戦がいい。
 イーストウッドが要所で見せる、エモーショナルな演技の迫力がいい。
 父と娘がそれぞれ別の場面で、訥々と歌う「ユーア・マイ・サンシャイン」がいい。
 父の投げたボールをかっとばす娘の笑顔がいい。
 色々の「いい」場面を思い出すと、嬉しくなるからやっぱり「好き」な映画だ。