2015年1月14日

 ある美術家が、聴こえるか聴こえないかの音量で音楽を聴いているという話をしていたのが好きで、いつか自分もそういう音楽の聴き方ができたらいいなと思ったりするのだけど、今のスマートフォンウォークマンのような音楽再生装置はミニマムにしてもかなり音量が大きくて、普通に音楽を「楽しむ」ことができる。「聴こえるか聴こえないか」というヴォリュームにはできない。なぜならそうすることが求められていないから。
 ところで私はほぼ毎日、夜寝るときにイヤフォンでPodcastを聴いたまま寝るのだけど、そのときは持っているイヤフォンのなかで一番安物のイヤフォンを使う。その方がそもそも音が小さく、聴いたまま寝てしまえるから。
 そういうところにも私たちのニーズはあるんだけどな。