2015年1月17日

 息子とスーパー戦隊シリーズの劇場版『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE』を公開初日に観に行く。
 私自身は子どもの頃に映画館に連れて行ってもらった記憶がほとんどないけど、息子はもう『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』に続いて三本目。
 息子は、以前の二本は最後まで観られず途中で出てきてしまったのだけど、今回は最後まで観ることができた。
 でも後半には「今何時?」「あとどれくらい?」と、飽きて退屈していたみたい。途中退場したとはいえ、実は『風たちぬ』は相当に気に入って、劇場にはもう一度行って二回目は最後まで観て、エンドロールで流れる荒井由実ひこうき雲」をスタンディングでシンガロングしたくらいだった。
 電車好きの息子はトッキュウジャーは大好きで今回の映画を相当に楽しみにしていたのだけど、途中で飽きてしまったのは、明らかにこの映画が「子どもだまし」だからじゃないかと思う。戦闘シーンを水増しするためにストーリーテリングが雑&単調だし、音がでかく派手(そう)なだけのアクションも、ずっとやられると子どもでも飽きてくるのだろう。
 先日息子と家でDVDで観た『ゴジラ対ヘドラ』とか『ゴジラビオランテ』なんかは、息子は真剣な表情でテレビに張りついて観ていた。『ゴジラ対ヘドラ』にいたってはヴィジュアルも表現もストーリーも禍々しすぎて、息子は「面白くなかった」「気分が悪くなった」と言いつつ、後日折に触れて話題にする。それだけ息子の記憶に深く刻まれたんだと思う。
 トッキュウジャーも実は名探偵コナンくんばりに、「トッキュウジャーたちは実は小学生くらいの子どもで、現在は仮の姿で大人になっていて、記憶を失い家族と引き離されている」とか、なかなかエスプリの効いた設定があるみたいで、そういうのを生かしてちゃんとドラマを作ったらいいのにな。
 なんにせよ、息子と映画館で映画が楽しめるのは、うれしいことではありました。