2016年に観た映画ベスト10
わたしは今38歳ですが映画を観るようになったのはここ数年で、2016年は301本の映画を観ました。世のなかにはもっと観ている人もたくさんいるのでしょうが、個人的にはこんなに観たのははじめてで、せっかくなので2016年のベスト10を選んでみました。
とはいえわたしは今まであまり観ていないので、「2016年に観た」といっても大半が旧作で、しかも古今東西の名映画といわれているものも初めて観るものがたくさんあり、それらに順位をつけるなどはおこがましいにもほどがあるので、「いい映画」ベスト10というより、今日の気分で、「好きな」「思い出したくなる」タイプのものを選びました。いいわけが多くてすみません。
では。
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ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ『プールサイド・デイズ』The Way Way Back(2013)
2016年はじめの方に観て、「この人たちのことをずっと覚えていたい!」思った映画。実はもううろ覚えになっているので、もう一度観たいです。
ジョン・ファヴロー『エルフ/サンタの国からやってきた』Elf(2003)
大好きなウィル・フェレル、大好きなズーイー・デシャネルの可愛いかわいいクリスマス映画。毎年観たい。
ロバート・マリガン『アラバマ物語』To Kill a Mockingbird(1962)
かわいくて楽しくて、怖くて、腹立たしくて、勇気が出る。映画ってすごいな、と思いました。
スティーヴン・ヘレク『ビルとテッドの大冒険』Bill & Ted's Excellent Adventure(1989)
バカが二人集まって、楽しくやったら世界が明るくなった! という夢のようなお話。映画ってすごいな、と思いました。キアヌ・リーブスってこういうところから出てきたんですね。
ジャック・タチ『プレイタイム』Play Time(1967)
「映画ってすごいな」といえばこれ以上ないくらいの。未来都市をそのまま作るなんて! 衝撃でした。しかもこんな映画なのが、フランス映画がというか、ジャック・タチがというか、すごいなー。
フランソワ・トリュフォー『トリュフォーの思春期』L'Argent de Poche(1976)
2016年はトリュフォーが大好きになったのですが、そのなかでも。40年前のこの子どもたちが本当にいとおしい。
村川透『さらば あぶない刑事』(2016)
小一の息子が先にハマって、一緒に何度もなんども観た映画。わたし自身たぶんリアルタイム世代だけど、ドラマは当時観てなくて、今回、今さらながらタカとユージが大好きになりました。トオルもいいんだよな。
アダム・マッケイ『マネー・ショート 華麗なる大逆転』The Big Short(2015)
これも繰り返し観た映画。リーマンショックがどういうものか全然知らなかったので、本当にびっくりしました。原作本や関連する映画なども観て、なおもびっくり。監督がウィル・フェレル映画のアダム・マッケイなのも驚き。
ケン・ローチ『天使の分け前』The Angels' Share(2012)
勇気の出る映画とはこういうのをいうんじゃないでしょうか。主人公たちはダメな子たちなんだけど、こういう境遇の若者に対して監督が、本当に愛していて背中を押してあげたいんだ、ということが伝わってきました。彼らの未来に期待したいし、そう思うことで自分もがんばろうという気になります。
トッド・ヘインズ『キャロル』Carol(2015)
格好よく生きる、ということがどういうことなのか、この映画のルーニー・マーラと、ケイト・ブランシェットが教えてくれる。無様でもいいから格好よく生きたいな。
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順不同です。次点、というか他にも好きだった映画が山のようにあるのですが、挙げていたらキリがないのでやめておきます。この年のいちばんはじめ、元旦に観たのがベン・スティラー『ズーランダー』Zoolander(2001)だったのは記録しておきたい。バカバカしいにもほどがある役でカメオ出演のデヴィッド・ボウイに、合掌。