「今年観た映画ベスト10」

 某ラジオ番組で、しまおまほさんの「今年観た映画ベスト5」といって、「今年公開された」映画ではなくてしまおさんが「今年」「観た」映画のベストが紹介されて、2位に「アイズ・ワイド・シャット」が入っていたりしておもしろかった。
 わたしは「アイズ・ワイド・シャット」も観ていないくらいで映画について何かいう資格はないけど、今年したことといえばDVDで映画を観たくらいで、それも去年の半分の100本程度。それでもそれまでずっと観ていないので、いざ観ようとすると世のなかにはいい映画がたくさんあるのだな、というのがわかりました。そのなかで、ごくざっくりとベストを10本選んでみました。

1. スタンリー・ドーネン『いつも2人で』Two for the Road(1967)
2. ラージクマール・ヒラーニ『きっと、うまくいく』3 Idiots(2009)
3. ローリーン・スカファリア『エンド・オブ・ザ・ワールド』Seeking a Friend for the End of the World(2012)
4. ハワード・ドイッチ『恋しくて』Some Kind of Wonderful(1987)
5. バリー・レヴィンソン『グッドモーニング、ベトナム』Good Morning, Vietnam(1987)
6. クリント・イーストウッドガントレット』The Gauntlet(1977)
7. スパイク・ジョーンズアダプテーション』Adaptation.(2002)
8. 鈴木卓爾『楽隊のうさぎ』(2013)
9. ベン・スティラー『LIFE!』The Secret Life of Walter Mitty(2013)
10. アレクサンダー・ペインネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』Nebraska(2013)

※標記は、監督名『作品名』原題(公開または制作年)、順不同

 1.はオードリー・ヘップバーンの倦怠期(へと向かう)夫婦もので、いくつもの時代をランダムに見せていく、印象的なエピソードの連なりがうまい。
 2.はインドのドタバタ学園コメディ。意外にもヘヴィな話になりつつ、何かメチャクチャ元気が出ます。
 3.今までに見たことのない「この世の終わり」もの。冴えない感じの中年のスティーブ・カレルが世界の終わりに昔の恋人に会いに行く話です。
 4.自分にはカンケーのなかった10代の甘酸っぱい恋ですが、わたしも昔こんな恋愛したような気にさえなりました。
 5.従軍ラジオDJロビン・ウィリアムズの話芸と、もの悲しそうなときの彼の表情にぐっときます。
 6.ラストの銃撃シーンのインパクトはどんな派手なCGよりすごかったです。
 7.どこに向かうかわからない展開がツボでした。ニコラス・ケイジメリル・ストリープもキレキレ。
 8.今年いちばん観たかった映画。音楽映画だし、できれば映画館で観たかった。
 9.まっとうなお話としてはこれが一番ぐっときました。タイトルどおり、平凡な人生でも生きていく価値があると思える。
 10.観ていてずっと面白いのはこの映画かもしれないな。ペーソス、っていう言葉がはまりますね。

 来年は映画よりもっと本を読もうかな、と思うけど、観始めたら映画面白いですね。とりあえず「アイズ・ワイド・シャット」観ようっと。