テキトーということ。

 夜、『容疑者Xの献身』をテレビで。前にもいちどテレビで観ているがストーリーを忘れているから(とくに「謎解き」の部分)もういちど観られる。こういう映画には一ミリも関心がないけどテレビで観るのにはちょうどいい。テレビは面白いから観るものじゃないのだ(なかにはそういうものもあるけど、ここでは本質論をいっています)。ラストで明かされる石神(堤真一)が犯した「もうひとつの殺人」の被害者のホームレスが『私は猫ストーカー』『ゲゲゲの女房』の監督の鈴木卓爾で驚く。まえに観たときは鈴木さんの顔知らなかったんだね、わたし。松雪泰子に殺されるのが長塚圭史で、容姿が似ているといえば似ている。ナイスキャスト。無意味に雪山に登ったりするシーンがあったりするのはよくて、予算があるとこういうことができるのね。だからといっていい映画になるわけじゃないけどテレビでなんとなく観るにはとてもよかった。死のうとしてたけど隣に美人母娘が越してきたから思い留まった、とか、そういう感じもいい。わたしのとても好きなアニメ映画『王立宇宙軍』みたいだ。やっぱりこれ、かなり好きなのかな?