つまらない人の話ほどつまらないものはない。

 M1を家族が点けているからちらちら見ていて、決勝の二本めをいちおう三組とも通して見て(昔の写真の整理をしながらだけど)、「これなら笑い飯だろう。」と思ったら、笑い飯だったからよかった。わたしはぜんぜん熱心なお笑いのファンじゃないけど、「笑い飯じゃなかったら審査員を疑う。」とも思っていた。あのネタで他の二組に受賞させるとしたら、M1というのは笑いや漫才に奉仕しているのではなくて、ビジネスとか大人の事情で動いてるんだろうと思っただろう。あと、家族はパンクブーブーを推していたけど、わたしはああいう叙述トリックメタフィクションみたいな笑いは好きではない。「書かれていないことは判断できないことなのだ。」というこどもみたいなマネは、ほかのジャンルでは30年まえに終わってる。