ボーイズ・ライフ

 国立国際美術館でアラカワの個展、京都で小沢健二「ひふみよ」ツアー。については、まだいろいろ考えているところ。「ボーイズ・ライフ」「ある光」はフルで聴きたかったな。
 物販で、小沢健二「うさぎ!」「企業的な社会、セラピー的な社会」。少し読む。フィクションであるからには、書かれていることばは括弧に入れて読まなくちゃいけない。登場人物や地の文が語ることばと作者の考え、が完全にイコールではないこと、に注意。作品はメッセージを伝えたいんじゃなくて、作品として立ち上がりたいのだということ。作品のアラを探すまえに、まず作品のいまの姿は、「そうあるべくしてある」ということ。
 「うさぎ!」はまず、中身はともかく(まだ読んでない)紙の本として個性的で好感の持てる、なおかつシンプルな体裁なのはいいと思った。買うときは少し高いか、と思ったけど、一般に流通しない少部数の本で、箱入りのこの体裁なら良心的かもしれない。ぼくも自分で本を作った経験からも、けっこうギリギリの価格かもしれない、これで4000円って。