コーリング。

 土曜日は昼まで労働コーリング。昼から家族三人で、「さっちゃんのお店」で昼食。「今日のお昼ごはん」は「ささみのパン粉焼きトマトソース」「いんげんとひじきの炒め煮」「油揚げとわかめの味噌汁」。ただしうろ覚えなので間違っている場合があります。

「朝、二日続けて会いましたよね。」とさっちゃんにわたし。通勤の途中に小学生になったばかりの長女を連れて送っていくさっちゃんの姿を信号のところで見かけたのだ。
「すごいよそよそしかったなぁ。」とさっちゃん。
 朝のわたしは一日でもっとも気持ちが沈んでいるからだと思う。
 息子は何でも食べるようになってきている。わたしたちのごはんも食べて、自分の特別メニュー「ハーフカレー」(通常メニューの半分くらいのカレーライス)もほとんど全部食べた。

 わたしの貸した柴崎友香をさっちゃんは全部読んでいて、わたしは貸したくせに内容を全然覚えていないから話はあんまり噛み合わない。
「男女の恋愛の話が多いですよね?」「ううん。」「すごいかわいいけど性格の悪い女の子が出てきたり。」「いや。」「なんかすごいフツーの女の子の話やねん。」「長嶋さん(長嶋有)だったらなんかひねくれてるっていうか、ややこしい人が主人公やったりするけど、そんなんじゃないですよね。」「そうそう。」
 でも面白いということも、面白さの質か種類みたいなものも伝わっていると思えた。

 そのあと、GW後半に家族で行く予定になっているいちご狩りの観光農園へ「下見」に行く。わたしは当日、労働コーリングのために行けない可能性もあり、妻も道順が不案内だというので。
 大人しく動かない馬二頭に息子は
「馬! 馬!」
 と大声で呼び掛けるが応答がなく「喋らんかった。」ということで、農園にいるもうひとつの動物、ヤギ二頭を探した。
 リードに繋がれてはいるものの傍まで近づけるヤギのところに果敢に向かっていくが、怖くて少し離れたところから下草をちぎっては投げ
「ドウジョ! ドウジョ!(どうぞ)」
「どうやった?」
「おいしいおいしいって言いやった。」
 と息子。
 三人で手と手をとって、真心ブラザーズの「朝が来た!」を歌いながら帰る。

 日曜日は午後まで労働コーリング。夕方からくつろぐが、明日は一日労働コーリング。わたしが怒髪天というバンドを好きになったのは今のような労働コーリングな日々を予兆したものだった、というふうには思いたくないものです。