ぼんやりとしている

 GW後半の4日間はカレンダー通りの休日で出不精でインドアーの自分にしては近場にせよいろいろなところに行って、写真もわりと撮ったので、この期間に感じたことをここに書こうと思っていたがいつのまにか木曜日で次の週末が近づいている。
 その理由はただぼんやりしていただけだが、インターネットには音楽や映画や文学や美術などさまざまな創作についてのレビューが溢れているが、そういうレビューを日常的に書いていると少なからずそのレビューを書くために作品に接してしまう、という転倒が起きるはずで、だからこの日記ではできるかぎり「良かった」という感想以上のことは書かないようにしているが、それと同じであったこと、やったことについてあとからいろいろ書いてしまうとあったこと、やったことに対してあとから意味づけするために「あったこと」「やったこと」が存在しはじめてしまうのではないか? というふうに考えなくもない。
 それでそういうGWに自分の身に起こったことと関係ないことでこの期間に知ったこと(新聞で読んだ)。GWというのは映画産業がつくった言葉らしい。

ゴールデン・ウイークという言葉は、1952年から本紙記事に登場し始める。映画会社が5月の第一週に話題作や力作を封切り、宣伝を兼ねて銘打ったのが始まりらしい◆当初はこの時期に限らず、例えば10月の映画評論の中でも「今週の邦画は見応えのあるゴールデン・ウイーク」といったふうに使われている。(「読売新聞」5月4日付「編集手帳」より)

 それでもひとつだけここに書いておこうと思う。5月4日の夜、T宅の庭で物置に取り付けられたまぶしいくらいのライトを見つめながら思っていた、「この時間がずっと続けばいいのに」という気持ちだけは。